VU Meter — 取扱説明書
Essential Studio Suite / Windows 64-bit VST3
バージョン 0.1.0
1. これは何か
アナログVUメーターです。ピークメーターが「一瞬の最大値」を示すのに対し、VUメーターは
平均をとって「聴感上の大きさ」に近い動きをします。ゲインステージングやミックスの
バランス取りで、耳で感じる音量に近い指標が欲しいときに使います。
音は一切変わりません。 計測して表示するだけで、入力をそのままビット単位で出力します。
挿したままバウンスしても音質に影響はありません。
2. インストール
ZIP版
vumeter.vst3 フォルダを、下のどちらかにコピーしてください。
| 場所 | 備考 |
|---|---|
%LOCALAPPDATA%\Programs\Common\VST3 | 管理者権限不要。おすすめ |
C:\Program Files\Common Files\VST3 | 全ユーザー向け。管理者権限が必要 |
DAWを再起動するか、プラグインの再スキャンを行ってください。
インストーラ版
実行して指示に従うだけです。
SmartScreenの警告が出た場合
このプラグインはコード署名をしていないため、Windowsが「WindowsによってPCが保護されました」
と表示することがあります。[詳細情報]→[実行] で進めます。
署名証明書は個人開発者には年額がかかるため、売上が立ってから導入する予定です。
ファイルのSHA-256ハッシュを配布ページに掲載しているので、心配な場合は照合してください。
アンインストール
インストーラ版はコントロールパネルから。ZIP版は vumeter.vst3 フォルダを削除するだけです。
設定ファイルやレジストリは一切書き込みません。
3. 画面の見かた
針
L/R それぞれの平均音量を示します。0 VU が基準で、そこを超えると目盛りがアンバー(橙)に
変わります。針の動きは実機のVUメーターと同じ特性(ステップ入力に対して300msで99%到達、
オーバーシュート約1.2%)に合わせてあります。
Peak LED
瞬間のピークが 0 VU を 3 dB 超えたときに点灯し、1.5秒保持します。
針は平均を見ているので速いピークを取りこぼしますが、このLEDが拾います。
4. 0 VU の定義(重要)
0 VU = 基準レベルの正弦波の RMS。
VUメーターは平均値整流という方式で信号を測りますが、目盛りは正弦波を基準に校正されています。
本製品は平均整流値に π/(2√2) ≈ 1.1107 を掛けており、その結果:
- 正弦波を入れると、その RMS レベルがそのまま表示されます。
較正 -18 dBFS のとき、RMS -18 dBFS の1kHz正弦波はちょうど 0 VU を指します
(この正弦波のピークは -15 dBFS です)。
- 音楽素材は正弦波とクレストファクタが違うため、RMSメーターとは少し違う値を示します。
これは誤差ではなく、VUメーターとして正しい挙動です。
この規約を書いておくのは、メーターは基準が分からなければ信用できないからです。
他社のVUメーターと読みが違う場合、多くはこの基準(RMS基準かピーク基準か)の違いです。
5. コントロール
| 名前 | 選択肢 | 説明 |
|---|---|---|
| Calibration | -18 / -14 / -12 dBFS | 0 VU をどのデジタルレベルに対応させるか。日本のDTMでは -18 dBFS が一般的 |
| Needle | L / R、L+R | 2本の針で左右別々に見るか、1本でモノ合成(L+R)/2 を見るか |
| Peak LED | Off / On | Peak LED の有効・無効 |
ノブの操作(スイート共通)
| 操作 | 動作 |
|---|---|
| 上下ドラッグ | 値を変える |
| Shift + ドラッグ | 微調整(1/10の感度) |
| ダブルクリック | デフォルト値に戻す |
| マウスホイール | 1ステップ変える |
| 右クリック | 数値を直接入力 |
ドラッグ中はカーソルが消え、その場に固定されます(画面端で止まりません)。
6. 使いかたの目安
ゲインステージング: 各トラックの音量を、針が 0 VU 前後で振れるくらいに合わせておくと、
プラグインが設計上いちばん素直に動く領域に信号が収まります。較正は -18 dBFS が無難です。
ミックスバス: 針が 0 VU 前後をゆったり漂い、Peak LED がたまに点く程度が目安です。
針が振り切れっぱなしなら音量を下げてください。
マスター: VUメーターは配信サービスのラウドネス基準(LUFS)とは別物です。
LUFS管理には専用のメーターを使ってください(Essential Studio Suite にも予定しています)。
7. 動作環境
- Windows 10 / 11(64-bit)
- VST3 対応DAW
- OpenGL 3.0 以上に対応したグラフィック環境(通常のPCなら問題ありません)
サンプルレート 44.1 / 48 / 96 / 192 kHz、ブロックサイズ 1〜4096 で動作確認済みです。
8. 困ったとき
DAWにプラグインが出てこない
インストール先を確認し、DAWのプラグイン再スキャンを実行してください。
VST3対応のDAWである必要があります(VST2 には対応していません)。
針が動かない
そのトラックに音が流れているか確認してください。無音では針は左端で静止します。
エディタが真っ黒/開かない
OpenGL 3.0 以上が必要です。グラフィックドライバを更新してみてください。
リモートデスクトップ経由ではOpenGLが使えない場合があります。
他のVUメーターと表示が違う
§4「0 VU の定義」をご確認ください。基準の取り方の違いであることがほとんどです。
9. ライセンス・クレジット
本製品は以下のオープンソースを利用しています。全文は同梱の licenses/ を参照してください。
- VST3 SDK © Steinberg Media Technologies GmbH — MIT License
- Dear ImGui © Omar Cornut — MIT License
- PFFFT © Julien Pommier — BSD-like License
VST は Steinberg Media Technologies GmbH の商標です。
*Essential Studio Suite © 2026*
試用と ライセンス
初回使用から 31日間、すべての機能が使えます。
期間が終わると、プラグインは読み込まれ、設定も残ったまま、音を素通しにします
(名前の横に TRIAL ENDED と出ます)。**セッションの途中で音が消えたり、ノイズが
入ったりすることはありません。**
ライセンスは15種すべてに共通です。入力するには、どれか1つのプラグインで
「i」ボタン → Paste licence key(キーをクリップボードにコピーした状態で)。
- オフラインで動作します。インターネット接続もアカウントも不要です
- あなたの所有する台数に制限はありません(ハードウェアには紐づきません)