LUFS Meter — マニュアル
Essential Studio Suite / VST3 / Windows 64-bit
これは何か
配信の音量基準に合わせるためのラウドネスメーターです。
ITU-R BS.1770-4 と EBU R128 に準拠しています。
音は一切変えません。 出力は入力と1ビットも同じです。
インストール
- ZIP を展開する
lufsmeter.vst3フォルダごと、次の場所へコピーする
```
%LOCALAPPDATA%\Programs\Common\VST3
```
- DAW を起動して再スキャン
アンインストールはこのフォルダを削除するだけです。レジストリには何も書きません。
表示の読みかた
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| INTEGRATED | 曲全体の平均ラウドネス。配信に出すときこれを合わせます |
| +0.0 LU vs -14 Stream | 目標との差。プラスなら大きすぎ |
| M | Momentary(400ms)。瞬間の大きさ |
| S | Short-term(3秒)。フレーズ単位の大きさ |
| LRA | Loudness Range。曲の中でのラウドネスの幅 |
| TRUE PEAK | サンプルとサンプルのあいだも含めた最大値 |
| SAMPLE PEAK | サンプル値の最大 |
| PLR | True Peak − Integrated。曲が自分のラウドネスの上にどれだけ余裕を持っているか |
M と S のバーは、目標に届くとオレンジから緑に変わります。
数字を読まなくても「まだ足りない/届いた」が分かります。
バーの下の目盛り(-36 / -24 / -12 / 0)は両方のバーに共通です。
PLR が小さいほど「潰れている」音です。配信サービスが音量を下げたとき、
余裕のない音は下がったぶんだけ小さく聞こえます。
--.- は「まだ測れていない」という意味です。Short-term は3秒、
Integrated は最低400ミリ秒の音が必要です。
パラメータ
| ノブ | 選択肢 | 初期値 |
|---|---|---|
| Target | −23 EBU / −16 / −14 Stream | −14 Stream |
Reset ボタンで INTEGRATED と LRA の積算をやり直します。
Target の選びかた
| 値 | 用途 |
|---|---|
| −14 Stream | Spotify / Apple Music / YouTube など配信全般 |
| −16 | ポッドキャスト、Apple Podcasts |
| −23 EBU | 放送(EBU R128) |
使いかた
- マスターの最後に挿します(リミッターより後)
- Reset を押す
- 曲を頭から最後まで通して再生する
- INTEGRATED を読む
Integrated は「今までに聴かせた音」の積算です。途中から再生すると
その部分だけの値になります。必ず頭から通してください。
ループ再生について
DAW でループ再生すると、周回ぶんが積算に足され続けます。仕様です
(このプラグインには「曲の頭に戻った」という情報が来ません)。
ループで作業したあとは Reset を押してから通しで測ってください。
TRUE PEAK を見る理由
サンプル値が −1.0 dBFS でも、実際の波形はサンプルの間でそれより高くなります。
MP3 や AAC に変換するとその部分が歪みます。
TRUE PEAK が −1.0 dBTP 以下になっているか確認してください。
仕様
| 項目 | 値 |
|---|---|
| フォーマット | VST3 (64-bit Windows) |
| レイテンシ | 0 サンプル(音は素通し) |
| 対応サンプルレート | 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 kHz |
| チャンネル | ステレオ |
| 準拠 | ITU-R BS.1770-4 / EBU R128 / EBU Tech 3341・3342 |
| ゲーティング | 絶対 −70 LUFS / 相対 −10 LU(Integrated)、−20 LU(LRA) |
| true peak | 4x オーバーサンプリング |
| 内部演算 | 64-bit 浮動小数点 |
実測値
| 項目 | 実測 |
|---|---|
| 48kHz の K-weighting 係数 vs BS.1770-4 公表値 | 誤差 1e-9 以内 |
| −23 dBFS 1kHz の Integrated(44.1/48/96/192 kHz) | いずれも −23.0 ± 0.1 LUFS |
| ブロックサイズ 64〜4096 による差 | 0.1 LU 未満 |
| 相対ゲートの動作確認 | −23/−50 混在で −23.0(ゲート無しなら −26) |
| 2時間連続後の Integrated | −22.993 LUFS(ドリフトなし) |
| ISP信号の true peak | サンプルピーク +3.01 dB を正しく検出 |
| 100Hz純音での true peak − サンプルピーク | 0.1 dB 未満 |
| CPU負荷 | リアルタイムの 0.27 % |
| 素通し | ビット一致 |
K-weighting の係数はサンプルレートから毎回導出しています。
48kHz の定数を焼き込んだ実装は、他のサンプルレートで誤った値を出します。
よくある質問
Q. DAW内蔵のLUFSメーターと値が違います
A. 0.1 LU 以内なら正常です。それ以上違う場合、片方がゲーティングを
していない可能性があります。ゲーティングを掛けない値は配信業界の実測と
ズレます。
Q. Integrated が --.- のままです
A. 最低400ミリ秒の音が必要です。また −70 LUFS より静かな音は
規格どおり無視されるので、無音を流しても値は出ません。
Q. LRA が 0.0 のままです
A. ラウドネスが一定な素材では 0 が正解です。3秒窓の値が
ばらつかないと幅は生まれません。
Q. TRUE PEAK が SAMPLE PEAK より高いのは壊れていませんか
A. 正常です。それがサンプル間ピークで、このメーターが見るべきものです。
純音のように波高がサンプル上に乗る信号では両者が一致します。
試用と ライセンス
初回使用から 31日間、すべての機能が使えます。
期間が終わると、プラグインは読み込まれ、設定も残ったまま、音を素通しにします
(名前の横に TRIAL ENDED と出ます)。**セッションの途中で音が消えたり、ノイズが
入ったりすることはありません。**
ライセンスは15種すべてに共通です。入力するには、どれか1つのプラグインで
「i」ボタン → Paste licence key(キーをクリップボードにコピーした状態で)。
- オフラインで動作します。インターネット接続もアカウントも不要です
- あなたの所有する台数に制限はありません(ハードウェアには紐づきません)
ライセンス・連絡先
同梱の licenses/ を参照してください。
不具合報告・要望は README.txt の連絡先へ。
通知やアップグレード勧奨の画面は入れていません。今後も入れません。