Parametric EQ (7-Band) — マニュアル
Essential Studio Suite / VST3 / Windows 64-bit
これは何か
RBJ Audio EQ Cookbook に準拠した7バンドのパラメトリックイコライザーです。
係数も内部状態もすべて64bit浮動小数点で、応答カーブは表示と実際の音が
同じ計算から出ています。
バンド構成は固定です:
| バンド | 種類 | Gain |
|---|---|---|
| HPF | ハイパスフィルタ | なし |
| Low | ローシェルフ | ±18 dB |
| Peak 1 / 2 / 3 | ピーキング | ±18 dB |
| High | ハイシェルフ | ±18 dB |
| LPF | ローパスフィルタ | なし |
インストール
- ZIP を展開する
eq7.vst3フォルダごと、次の場所へコピーする
```
%LOCALAPPDATA%\Programs\Common\VST3
```
- DAW を起動して再スキャン
アンインストールはこのフォルダを削除するだけです。レジストリには何も書きません。
パラメータ
各バンドに Band(on/off) / Freq / Gain / Q があります
(HPF と LPF に Gain はありません)。
| ノブ | 範囲 | 初期値 |
|---|---|---|
| Band | Off / On | HPF・LPF は Off、他は On |
| Freq | 20 Hz 〜 20 kHz | 30 / 100 / 300 / 1k / 4k / 8k / 18k Hz |
| Gain | −18 〜 +18 dB | 0 dB |
| Q | 0.1 〜 10 | シェルフとフィルタ 0.707、ピーク 1.0 |
| Output | −18 〜 +18 dB | 0 dB |
| Auto Gain | Off / On | Off |
Auto Gain
フィルタが足した(あるいは削った)ラウドネスを打ち消します。
EQで持ち上げると音は大きくなり、人は大きい方を良いと判断します。例外なく、
そして自覚なしにです。Auto Gain をONにすると出力ラウドネスが動かなくなるので、
フィルタが何をしているかだけが聞こえます。
実測(ピンクノイズ、EBU R128 積分):
| 操作 | OFF | ON |
|---|---|---|
| ハイシェルフを全域スイープ | 12.95 LU | 0.39 LU |
| ピーク2 のゲイン | 8.47 LU | 0.42 LU |
| ローシェルフ | 5.12 LU | 0.10 LU |
信号ではなくフィルタの応答から計算しています。厳密で、ポンピングせず、
同じ入力なら常にビット単位で同じ結果になります。K特性(ラウドネスメーターと
同じ係数)で重み付けしているので、低域を持ち上げても補償が過剰になりません。
補償量は ±12 dB で頭打ちです。HPFとLPFを中央で出会わせるような設定では
「削られたラウドネス」が発散するためで、そこは EQ ではなくフィルタの領域です。
初期値が Off なのは意図的です。ONのEQは何かを大きくすることができません。
ゲインアップの目的で手を伸ばした人には驚きになるので、選んで入れてもらいます。
カーブ表示は補償を含みます — ONでベルを持ち上げると残り全体が下がって見えますが、
それが実際に音に起きていることです。
ノブ共通の操作:
- 上下ドラッグ
- Shift + ドラッグで微調整
- ダブルクリックで初期値
- ホイール
- 右クリックで数値入力
Q について
ピークバンドでは Q が帯域幅です。大きいほど細く効きます。
シェルフと HPF / LPF では Q はコーナー付近の傾きと持ち上がりを決めます。
0.707 がいちばん素直で、上げるとコーナーに山ができます。
Output について
7バンドすべてで最大 +18 dB まで持ち上げられます。上げた分をここで戻してください。
A/B するときに音量が揃っていないと、大きいほうが良く聞こえてしまいます。
上の画面のカーブについて
表示しているカーブは、音を処理しているのと同じフィルタ係数から計算しています。
別々に計算した「それっぽい絵」ではありません。オフライン測定で、表示カーブと
実際の応答の差が 0.000000 dB であることを確認しています。
仕様
| 項目 | 値 |
|---|---|
| フォーマット | VST3 (64-bit Windows) |
| レイテンシ | 0 サンプル |
| 対応サンプルレート | 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 kHz |
| チャンネル | ステレオ |
| 内部演算 | 64-bit 浮動小数点(係数・状態とも) |
| フィルタ | RBJ Audio EQ Cookbook biquad 7段直列 |
実測値
| 項目 | 実測 |
|---|---|
| 振幅応答 vs 理論(44.1 / 48 / 96 / 192 kHz) | 誤差 0.0000 dB |
| ランダム設定100通りの最大誤差 | 0.0507 dB |
| 全バンドフラット時 | ビット一致(完全な素通し) |
| 自己雑音(+18 dB・Q=10 設定時) | −137.9 dBFS |
| CPU負荷(7バンド全有効) | リアルタイムの 0.22 % |
| CPU負荷(既定状態) | リアルタイムの 0.08 % |
Gain が 0 dB のバンドは数学的に恒等写像になるため、演算そのものを省いています。
だから既定状態は安く、しかも出力は1ビットも変わりません。
44.1 kHz での高域について(正直に書きます)
ハイシェルフを 10 kHz より上に置くと、44.1 kHz では 96 kHz より効きが浅くなります。
これは RBJ 設計の既知の性質(ナイキスト詰まり)で、不具合ではありません。
高いサンプルレートのプロジェクトで作ったカーブを 44.1 kHz で開くと、
いちばん上の帯域が少しおとなしく聞こえます。
隠しても仕方がないので書いておきます。気になる場合はハイシェルフの周波数を
少し下げるか、Peak 3 で補ってください。
よくある質問
Q. HPF と LPF に Gain ノブがありません
A. 仕様です。フィルタは通すか止めるかで、持ち上げる対象がありません。
コーナーの山が欲しい場合は Q を上げてください。
Q. Band を Off にしたのに CPU が変わりません
A. Gain が 0 dB のバンドはもともと演算していません。Off にして減るのは、
実際に効いていたバンドの分だけです。
Q. カーブは動くのに音が変わりません
A. Band が Off になっていないか確認してください。カーブは Off のバンドを
描きません。
試用と ライセンス
初回使用から 31日間、すべての機能が使えます。
期間が終わると、プラグインは読み込まれ、設定も残ったまま、音を素通しにします
(名前の横に TRIAL ENDED と出ます)。**セッションの途中で音が消えたり、ノイズが
入ったりすることはありません。**
ライセンスは15種すべてに共通です。入力するには、どれか1つのプラグインで
「i」ボタン → Paste licence key(キーをクリップボードにコピーした状態で)。
- オフラインで動作します。インターネット接続もアカウントも不要です
- あなたの所有する台数に制限はありません(ハードウェアには紐づきません)
ライセンス・連絡先
同梱の licenses/ を参照してください。
不具合報告・要望は README.txt の連絡先へ。
通知やアップグレード勧奨の画面は入れていません。今後も入れません。