Delay — マニュアル
Essential Studio Suite / VST3 / Windows 64-bit
これは何か
テンポ同期できるディレイです。フィードバックにフィルタが入っているので、
リピートが繰り返すごとに丸くなり、テープエコー的に崩れていきます。
Mix 0% のとき、出力は入力と1ビットも同じです。
原音は遅延もフィルタも通りません。
インストール
- ZIP を展開する
delay.vst3フォルダごと、次の場所へコピーする
```
%LOCALAPPDATA%\Programs\Common\VST3
```
- DAW を起動して再スキャン
アンインストールはこのフォルダを削除するだけです。レジストリには何も書きません。
パラメータ
| ノブ | 範囲 | 初期値 | 説明 |
|---|---|---|---|
| Time | 1 〜 2000 ms | 400 ms | 遅延時間(Sync が Off のとき) |
| Sync | Off / 1/4 / 1/8 / 1/8. / 1/8T / 1/16 | Off | テンポ同期 |
| F.Back | 0 〜 100 % | 35 % | リピートの回数 |
| Tone | 0 〜 100 % | 40 % | リピートの高域を落とす量 |
| Mix | 0 〜 100 % | 25 % | 原音とリピートの混合比 |
Sync は Time より優先されます
Sync を Off 以外にすると、Time ノブは使われなくなります。
パネル上部に「1/8 = 250.0 ms」のように実際の遅延時間が表示されるので、
ホストのテンポが届いているかが一目で分かります。
1/8. は付点8分、1/8T は8分3連です。
ホストがテンポを教えてくれない場合
120 BPM として動きます。 無音にはなりません。
テンポを送らないホストもあるので、そのときも使えるようにしてあります。
表示
上の窓がエコー列です。左端の暗い線が原音、そこから右に並ぶのが繰り返しで、
高さは音量(dB)、暗くなっていくのは Tone が繰り返しごとに高域を削るからです。
窓の幅は固定ではありません — 聞こえる範囲の残響がちょうど収まる長さに
伸び縮みします。だから下の秒数目盛りを見てください。
尾がどれだけ続くかはそこで読みます(Feedback を上げると目盛りが伸びます)。
使いかた
スラップバック(ボーカル)
Sync Off / Time 120 ms / F.Back 15% / Tone 30% / Mix 25%
曲に合わせる
Sync を 1/8 か 1/8. に。付点8分はリズムがうねるので、
ギターやシンセに合います。
ダブ
F.Back 85% / Tone 70%
Tone を上げるのが要点です。 リピートごとに高域が減っていくので、
何回も繰り返しても濁りません。Tone 0% だと同じ音が積み重なって
うるさくなります。
仕様
| 項目 | 値 |
|---|---|
| フォーマット | VST3 (64-bit Windows) |
| レイテンシ | 0 サンプル(原音は遅延させません) |
| 最大遅延 | 2.5 秒(24 BPM の4分音符まで) |
| 対応サンプルレート | 44.1 / 48 / 88.2 / 96 / 176.4 / 192 kHz |
| 内部演算 | 64-bit 浮動小数点 |
実測値
| 項目 | 実測 |
|---|---|
| Time 50 / 250 / 1000 ms のエコー位置 | 2205 / 11025 / 44100 サンプル(厳密に一致) |
| テンポ同期の位置誤差(90 / 120 / 174 BPM) | 0 / 1 / 0 サンプル |
| Feedback 100% を5分回した後 | 発散なし(ピーク差 −152.9 dB) |
| Feedback 100% の10秒後 | まだ −5.8 dBFS で鳴っている |
| Time 変更時の包絡線の段差 | 0.73 dB |
| BPM 60⇔180 急変 | 非有限サンプルなし、ピーク −9.66 dBFS |
| Mix 0% のとき | ビット一致 |
| CPU負荷(Feedback 70%) | リアルタイムの 0.20 % |
遅延時間が変わるときの動作
クロスフェード方式です。 読み出し点を2つ持ち、20 ミリ秒で切り替えます。
読み出し位置をスライドさせる方式だと、遅延時間が変わるあいだ**リピートの音程が
変わります**。ホストのテンポが動くたびに音程が曲がるのは避けたいので、
軽いレベルの窪みと引き換えに音程が変わらない方式を選びました。
Time ノブを回しているあいだも、テンポが変わったときも、同じ仕組みで動きます。
Feedback 100% でも止まります
ノブの 100% は内部で 0.98 に割り当てています。フィードバックのフィルタは
低域で利得 1.0 なので、ノブを 1.0 にするとループ利得がちょうど 1 になり
「たぶん大丈夫」な状態になります。0.98 なら確実に 1 未満で、それでも
約 340 回のリピートが聞こえます。
無限に伸ばしたい場合は、DAW のフリーズやバウンスで対応してください。
よくある質問
Q. Time を回しても遅延時間が変わりません
A. Sync が Off 以外になっていませんか。Sync が優先されます。
Q. Sync にしたら遅延時間が曲に合いません
A. パネル上部の表示を見てください。「1/8 = 250.0 ms」なら 120 BPM です。
ホストがテンポを送っていない可能性があります。
Q. Time を動かすと一瞬音が小さくなります
A. 仕様です。クロスフェードで切り替えているので軽い窪みが出ます。
その代わり音程は変わりません。
Q. リピートが濁ります
A. Tone を上げてください。
Q. Feedback 100% にしても永久に続きません
A. 仕様です(上記)。
試用と ライセンス
初回使用から 31日間、すべての機能が使えます。
期間が終わると、プラグインは読み込まれ、設定も残ったまま、音を素通しにします
(名前の横に TRIAL ENDED と出ます)。**セッションの途中で音が消えたり、ノイズが
入ったりすることはありません。**
ライセンスは15種すべてに共通です。入力するには、どれか1つのプラグインで
「i」ボタン → Paste licence key(キーをクリップボードにコピーした状態で)。
- オフラインで動作します。インターネット接続もアカウントも不要です
- あなたの所有する台数に制限はありません(ハードウェアには紐づきません)
ライセンス・連絡先
同梱の licenses/ を参照してください。
不具合報告・要望は README.txt の連絡先へ。
通知やアップグレード勧奨の画面は入れていません。今後も入れません。